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2011年5月4日水曜日

救急ケースカンファ 開催のお知らせ

救急ケースカンファレンスのお知らせです.

次回は5月24日19時より広島大学病院で開催されます.
次回もUSTREAM中継予定ですので皆様ふるってご参加ください.
USTREAMのURLは
となっております.
また,twittterでもご意見募集します.

どうぞよろしくお願い申し上げます.

詳細なご案内は追ってご連絡します.

2011年3月14日月曜日

出血した意識のある傷病者を発見したら

@Beer_My_Loveさんによるまとめです. 

1.出血した意識ある傷病者を発見したら、まず周囲の安全を確認し、自分の身の安全を確保します。万一その傷病者が飛来物等で受傷した場合など、救助者もその事故に巻き込まれる可能性があります。必ず安全確認を怠らないようにしましょう

2.傷 病者に近づき、受傷機転を確認します。受傷機転とは、いつ、なぜ、どのような事故で、どのように受傷したかを確認すること。例えば、落下による受傷であれ ば、おおよその落下高度も確認します。ここで一番重要なことは、頚椎や脊椎、頭部など、体幹に重度の障害がないかを確認することです

3.傷 病者に近づき、受傷機転を確認します。受傷機転とは、いつ、なぜ、どのような事故で、どのように受傷したかを確認すること。例えば、落下による受傷であれ ば、おおよその落下高度も確認します。ここで一番重要なことは、頚椎や脊椎、頭部など、体幹に重度の障害がないかを確認することです

4.状況によってはここで救急通報を行います。そこまで緊急事態でない場合でも、止血コントロールができた後には速やかに医療機関にて受診します。必ずその場合には、受傷機転をできるだけ詳細に伝えましょう

5.出 血部位の止血はできるだけきれいなタオルやガーゼ、三角巾などを用いますが、ほとんどそのようなものは手元にないかもしれません。その場合、ビジネスマン の場合はネクタイ、女性の場合はハンカチやスカーフなどを畳んで使用します。どうしても何もない場合は、保護した手で直接止血します

6.止 血部位をできるだけ正確に見極め、ガーゼなどをあてがう。両手の人差し指から小指までを出血部位にあてがうように添え、親指で挟み込むようにしてしっかり と止血します。このとき、傷病者の止血部位当たりがピリピリ(チリチリ)とすれば押えすぎです。傷病者に確認しながら圧迫します

7.圧迫止血中に、ガーゼなどが血液で濡れてきたりすると止血効果が薄れてきます。新たなガーゼ等あて布をして改めて押します。止血までにかかる時間は約3~4分です。止血中は時間が長く感じます。できるだけ時間を計って止血しましょう

8.血 液で濡れたガーゼを取り替えず新しいあて布を上から添えるのは、血餅になりかけた部分が、布と一緒に剥がすことによりまた出血し始めるからです。また、止 血部位が明らかに違うと思われる以外は、3分程度は位置を変えずそのまま圧迫を続けます。止血中の3分は、本当に長く感じます

9.あて布がない場合の直接手での圧迫止血は、出血部位を見極めて両手4本指でできるだけ広めに圧迫します。このときも傷病者に圧迫する強さを確認しながら押してください。時間も同様に3~4分は継続して圧迫します

10.出血が止まったと思われたら、速やかに包帯をします。もし近くに包帯、三角巾などがない場合は、ある程度長めの、ガーゼなど押さえることができるものを使用して固定します。このときに、止血効果の維持や、傷病者の痛みのためにも出血部位の真上に結び目を作らないでください

11.傷病者はショックを受けている状態ですので、毛布などで身体をくるんであげてください。それだけでショックを和らげることができます。また、近くにあれば酸素を吸入させてあげるといいでしょう。その際は、必ず本人に必要の可否を確認し、本人の意思で提供してください

12.で きるだけ傷病者に触れて、一緒に付き添ってあげてください。圧迫止血法の説明を終わります。心肺蘇生より遭遇頻度としてはとても多いと思います。出血部位 を押すだけの確実性の高い多くの方ができる止血法ですので、勇気を出して行ってください。くれぐれも自分の防護を忘れないように

倒れている人を発見したら

@Beer_My_Loveさんによるまとめです. 


1.傷病者を発見したら、まず周囲を見渡し自分の身の安全を確保する 理由:その傷病者はなにか危険なもの(落石やガス、交通事故などによる外的な事故)で倒れている場合があり、すぐに駆け寄ると自分も巻き込まれる可能性があるため.

2.傷病者に近づき、傷病者の周囲を観察し、ケガや出血、体液など感染の危険を確認する 理由:傷病者が何か感染性の病気を持っていた場合などは、血液や体液からの感染の危険が非常に高いため、自分の安全確保のため必ず確認します

3. 防御のためのビニール手袋、ない場合はビニール袋などを両手にはめます。 理由:出血などなく感染の危険がほとんどない場合でも、安全のため自己防御を行います

4.傷病者の方を軽くたたきながら、耳元で声を掛け、意識を確認します。 理由:ただ寝ているだけかもしれません。肩の骨の部分を指先で軽くたたくと、骨伝導で傷病者の体に響きます。反応や体動を確認してください

5.意 識がなければ、すぐに周囲に助けを求めます。「あなた、119番通報お願いします」「あなた、AED持ってきてください」そして、「必ず戻ってきてくださ い」も添えてください。119番を掛けてくれたのか、AEDを探してくれたのかの確認もありますし、救命の手助けのためでもあります

6.意識があっても意識もうろうとしている場合は119番通報をしましょう。呼吸が苦しそうでなければ、回復体位にしておくことで、急な嘔吐などにも気管を詰まらせてしまう危険が少なくなります。本人の意識があれば、楽な姿勢を聞いてあげることも必要です

7.意識がない場合はすぐに呼吸を確認します。2010ガイドラインでは、ざっと口と胸の動きを確認し、正常な呼吸かどうかを確認します。正常な呼吸を確認できれば、回復体位等で救急隊の到着を待ちます

8.意 識がない、正常な呼吸がないと判断したら直ちに心配蘇生を開始します。胸の中央に片方の手のひらの踵部分をあて、もう一方の手のひらを上から重ねます。以 前は両乳首の中心部分と表現していましたが、個人差があることから、2010ガイドラインでは胸の真ん中という表現に改められました

9.両膝を肩幅程度に広げ、傷病者のできるだけ近くに位置します。背筋をまっすぐ伸ばし、両手のひじもまっすぐに伸ばして固定します。このとき、雑巾を絞るイメージを思い浮かべてください。絞ったときのひじの形が、押す際に最も力を掛けられる疲れない姿勢になります

10.腰から上の体重を掛けてしっかりと押します。胸厚の1/3または5cm以上押し下げます。肋骨の骨折を心配されますが、押す位置(胸の中央)が正しければ骨折の危険は少なくなります。当たり前のことですが、骨折より命を取り戻すほうが重要ですよね。これが胸部圧迫法です

11. 胸部圧迫法は1/3または5cm以上しっかりと押すことが重要、同様に重要なのはしっかりと押す前の胸の位置まで戻すことです。心臓は血液のポンプ。胸部 圧迫により胸部の圧力を上げ心臓を収縮させ血液を押し出します。しかししっかりと戻さないとポンプは血液をためることができません

12.胸 部圧迫で押した後しっかりと戻してあげることは、次に押し出すための血液を心臓(ポンプ)にたくさんためる作業になります。この“戻す”作業ができていな いと、どれだけしっかり押しても、血液を送り出すことができなくなります。しっかり押してしっかり戻すのが大変重要なポイントです

13.心肺蘇生法は胸部圧迫法と人工呼吸法の繰り返しです。30:2と呼ばれる、胸部圧迫30回、人工呼吸2回を繰り返していきます。AEDがある場合は、30:2を5セット(約2分)毎にAEDの解析及び必要に応じた電気ショックが行われます

14.胸部圧迫30回後に、できる方は人工呼吸を行います。このとき行う口対口(マウスtoマウス法)呼吸による感染の危険は非常に低いと言われていますが、自分を防護するためにも人工呼吸専用のフェイスマスク等があれば使用してください

15.人 工呼吸は2010ガイドラインからは「したくないひと、自信のない人」は省略してよいことになりました。但し、呼吸抑制による心停止(窒息や溺水など)や 小児の心停止(小児の場合は呼吸抑制による心停止が多いため)、またいつ倒れたのかわからない場合は人工呼吸を行います

16.心 肺蘇生中の人工呼吸は30回の胸部圧迫後2回行います。その際に気道の確保をします。頭部後屈顎先挙上と呼ばれる方法です。まず頭部後屈ですが、額に傷病 者に向かって頭側の手のひらを押し当てます。少々力が要りますが、ぐっと押し込むようにして頭を押し下げるようにします

17. 地面がアスファルトである等、頭部後屈が行いにくい場合は、首の下に腕をいれ、少し押し上げてあげることで同様にできます。もし頚椎損傷が疑われる場合にはためらわれますが、気道が確保できないと呼吸が抑制されたままになり蘇生困難になります。蘇生を優先しましょう

18.頭 部後屈の後顎先を軽く上げます。これにより筋肉が弛緩し沈下してしまった舌根により閉塞された気道を広げることができます。顎先挙上の際はできるだけ顎先 だけに触れるようにしてください。顎の柔らかい部分を押すと気道が閉塞されることがあります。口の中に異物があれば除去します

19.気 道を確保したら、頭部、顎先を保持したままで人工呼吸を行います。額の手の人差し指と親指で傷病者の鼻をつまみ、傷病者の口を自分の口で完全に覆うように してぴったりとつけ、1回/秒ほどかけて軽く2回吹き込みます。このとき目線は傷病者の胸にむけ、胸が挙がるのを確認します

20 .人工呼吸は失敗しても1度の人工呼吸に2回以上は行いません。胸部圧迫を優先し、できるだけ中断の時間を短くするためです。また、人工呼吸はあまり強く吹き込まないようにしてください。強すぎると胃に吹き込まれ膨れてしまい、胸部圧迫による循環を阻害されることがあります

21.人工呼吸後は速やかに胸部圧迫を続けます。体重移動だけで胸部圧迫、人工呼吸を行える位置で処置を行えば、中断時間をすこしでも短くすることができます。この30:2を救急隊が到着するまで、また患者の意識が戻るまで継続することが基本となります

22.救急隊よりも早くAEDが届けば、速やかに装着し電気ショックを与えます。救助者が2名以上のときは胸部圧迫と人工呼吸を継続しながらAEDの準備をしてください

23.まずAEDを傷病者の頭部におきます。後に回復体位にする際や操作者が変わる際にも速やかに行えるようにするためです。足側でも良いと思われがちですが、電極パッドのコードが届かない場合があります。傷病者頭部に置くことを基本としてください

24. AEDには大きく2種類あり、フタがついているAEDは開けると自動で電源が入ります。フタがついていないものは電源スイッチを入れてください。電源が入 ると、すぐに音声ガイドが始まり、操作を丁寧に速やかに導いてくれますので、初めて操作する方でも使えるようになっています

25.必 ずAEDの音声ガイドに従います。音声ガイドは大音量ですが工場や工事現場など周囲の音が大きい場合聞き取れないことがあります。AEDによっては液晶表 示がついて音声ガイドと同じ指示をする機種がありますので、聞き取りにくい場合液晶表示がついていればその指示を見て操作します

26.傷病者の上半身を裸にします。女性の場合いろいろと議論がありますが、蘇生を前提にすべてを速やかに行ってください。余裕があれば、回りの方にお願いして後ろ向きに人垣を作ってもらいましょう。残念なことですが、心無い方々からの防御も大変重要な救命の作業のひとつです

27.傷病者の胸部が汗や水分で濡れている場合は、タオルや衣服などで拭い取ります。あまりに多い胸毛のときは、予備のパッドがあればそれを脱毛テープ代わりに使用します。なければ剃刀で剃毛しますが、それもないときは貼り付ける位置を変更することも考えます

28.貼 り付け位置にペースメーカーの胸のふくらみがあった場合は、そこから8cm以上離して貼ります。貼付場所を躊躇するなど時間をかけるのであれば、そのまま 所定の位置に貼付けます。ペースメーカー故障の恐れがありますが蘇生が優先します。一般的に利き腕の反対胸部に埋込まれるようです

29. 電極貼り付け位置にニトロやシップなどの貼り薬がある場合は、すべて取り除いてください。そのまま上に貼り付けると、電気ショックの妨げになります。ネックレスや貴金属が取り外せない場合は、パッドからできるだけ離します

30. AED から電極パッドの入った袋を取り出し、破いてパッドを取り出します。まず1枚をはがし、傷病者の右鎖骨の下の胸部にしっかりと貼り付けます。剛毛の胸毛が あり、いかなる脱毛処理ができない状況の場合は、右肩に(凸凹があるので)皮膚から浮かないようにしっかりと貼り付けます

31.もう一方のパッドをシートからはがし、左わき腹、できれば腋の下から5cm程度足側に放した場所に、皮膚から浮かないようにしっかりと貼り付けます。ここまでのAEDの準備はできる限り胸部圧迫を継続したままで行います

32.電極パッドの貼付けが終わるとAEDはすぐに心電図の解析を行います。速やかに傷病者に触れないようにします。2人以上で救命を行っている場合は、このとき初めて胸部圧迫を中止します

33.AEDの心電図解析が数秒で完了し、後に必要な場合は「電気ショックが必要です。充電中です」のアナウンスが流れます。充電は10秒程度で完了しますので、その間に傷病者に誰も触れていないことを確認します

34.電気ショックを行う際に傷病者に誰も触れていないことを確認することは非常に重要です。触れている人が感電するだけでなく、傷病者にも必要な電気ショックが与えられなくなり救命に失敗する恐れがあります

35.充電完了後、AEDのショックボタンが点滅します。誰も傷病者に触れていなければ、躊躇なく速やかにショックボタンを押します。電気ショック時は傷病者の筋肉が収縮し、体動を起こすことがあります

36.AEDのショックボタンを押した後、すぐに傷病者に触れても大丈夫です。直ちに胸骨圧迫から開始します。電気ショックが成功すると、心臓の痙攣を止めリセットをかけた状態です。心臓か再起動するまでのあいだ脳に酸素を送るために、遅滞なく胸部圧迫と人工呼吸を継続します

37.AEDが心電図を解析したときに「電気ショックは必要ない」ということがあります。これは心臓が静止している(痙攣すらしていない)場合もありますから、直ちに胸部圧迫と人工呼吸を再開してください

38.AEDを装着した後は、胸部圧迫、人工呼吸等はAEDを装着し電源を入れたままで行ってください。AEDは傷病者の心拍が再開するまで胸部圧迫(+人工呼吸)-AED(心電図解析と電気ショック)を2分1サイクルで継続するプログラムになっています

39.傷病者の意識が戻った場合は、傷病者自身が胸部圧迫を拒絶するしぐさがあります。その場合は速やかに回復体位をとる、もしくは傷病者の楽な姿勢にして救急隊を待ちます。間違ってもAEDをはずしたり電源を切ったりしてはいけません

40. 心 肺蘇生の中止するタイミングですが、①傷病者の意識が戻ったとき②救急隊に引き継いだとき③このまま救命活動を続けると自分の生命に危険を感じるとき の 3つです。これ以外は心肺蘇生を継続します。また、意識が回復しない場合においても、死亡判断を行えるのは医師のみです

41. 救急隊が到着したら、傷病者発見の経緯等、救命士に質問された場合は説明してください。これで救命の最初の輪になった貴方の救命活動は終了しました

42. 救命を行った方のなかには、精神的に不安定になる場合があります。これは人として普通のことです。最近ではこのような精神的不安を治すためのカウンセリン グ治療なども行われています。救命に携わったのち数年後に発症することもあるため、少しでも気になる場合は速やかに相談しましょう

急に目の前の方が体の不調を訴えたとき

@Beer_My_Loveさんによるまとめです.

1.急に目の前の方が体の不調を訴え始めました。重症になる場合、最初はほんの小さなサインで見過ごされることがあります。まずは不調を訴えた傷病者のサインを見逃さないようにしましょう

2. まず傷病者の肩などに手を触れて、声をかけて聞いてみます。「どうしました?」とやさしく聞いてみます。特に日本人は周りに心配をかけないように「大丈夫、問題ない」と返答をすることが多いのですが、決してそのまま流すことのないように注意してあげましょう

3.ま ずはどこが調子悪いのか聞いていきます。大切な場所、頭から。頭痛?胸痛?背中は?おなか?その他?顔色を診ます。次に額に手の甲を付けて体温が正常か診 ます。次に、指の爪がピンク色かどうか診ます。同時に爪を指で少し強く押し、離したときの白からピンク色への戻る時間を診ます

4. 爪を押して白からピンクに戻る時間は、3秒以内なら正常です。それよりも時間がかかるようであれば、循環状態に異常がある可能性があります。もしそのときに胸痛あれば心疾患の恐れもありますので、速やかに周りに助けを求め救急通報しましょう

5.胸痛がなくとも、循環動態に異常がある、または弱っている場合は、心臓への過剰な負担が発生していることも考えられるので、できる限り速やかに医師の診断を受けましょう

6. 救急隊の到着を待つ間や、様子を見ている間は、本人に確認し、できるだけ本人が楽な姿勢にしてあげてください。もし過呼吸になってしまった場合は、ゆったり と落ち着かせてあげるようにし、ストレスを取り除いてあげてください。紙袋等のペーパーバック法はあまり意味がありません

7.過 呼吸時の紙袋などを使ったペーパーバック法は臨床的には、呼気に充分な酸素が残っており、それを再度吸っても酸素濃度の抑制や過呼吸処置にあまり効果的で はないといわれています。但し、本人が望むようであれば安心させてあげるだけでも効果があると思いますので、否定せず用意しましょう

8.  過呼吸でない場合は、近くに酸素があれば本人に吸うかどうか聞いてみます。本人が望めば、提供します.

9.本人が楽な姿勢で安静にし、毛布など暖かいもので体を包み、手を軽く添えて付き添ってあげましょう。精神的に安心感が得られます。飲食はさせないでください。気道閉塞や嘔吐の原因になります。どうしても望む場合はほんの少しだけお水を口に含ませてあげる程度にしてください 

10.救急隊や医師が到着したときには、本人に変わって状況などできるだけ細かく伝えます。ここまでが私たちにできることです。いつ自分の体調が悪くなり、心細くなるかもしれません。勇気を持って声をかけ、付き添ってあげましょう 

骨折等外傷の意識のある傷病者を発見したら.

@Beer_My_Loveさんによるまとめです.

1.骨折等外傷の意識ある傷病者を発見したら、まず周囲の安全を確認し、自分の身の安全を確保します。万一その傷病者が飛来物等で受傷した場合など、救助者もその事故に巻き込まれる可能性があります。必ず安全確認を怠らないようにしましょう.

2.傷 病者に近づき、受傷機転を確認します。受傷機転とは、いつ、なぜ、どのような事故で、どのように受傷したかを確認すること。例えば、落下による受傷であれ ば、おおよその落下高度も確認します。ここで一番重要なことは、頚椎や脊椎、頭部など、体幹に重度の障害がないかを確認することです

3. 変形、腫れ、圧痛などで骨折が疑われた場合には速やかに救急通報を行います。状況によっては頚椎等重大な損傷部位があるかもしれないので、命の危険があるなど必要な場合以外は移動させません。必ず受傷機転を確認し、救急隊到着時にできるだけ詳細に伝えましょう

4.骨 折部位以外に大きな受傷機転がない場合は、改めて骨折部位を確認し、その保護を行います。ここでも自分の保護のためにビニール手袋を用いますが、ない場合 はビニールの買い物袋でもかまいません。使用前に、息を吹き込んで膨らませて穴が開いていないことを確認して使用します

5.骨折部位の添え木などでの固定は救急隊がすぐに到着しない場合を除き、基本的には行いません。「添え木を探し骨折部位にあてがい布等で固定している」間に救急隊が到着します。救急隊は骨折部位の保護を的確に行うため、添え木等の処置がかえって邪魔になってしまいます

6.骨折部位の添え木などでの固定は救急隊がすぐに到着しない場合を除き、基本的には行いません。「添え木を探し骨折部位にあてがい布等で固定している」間に救急隊が到着します。救急隊は骨折部位の保護を的確に行うため、添え木等の処置がかえって邪魔になってしまいます

7.傷病者にとって楽な姿勢であることを確認したら、骨折部位の保護を行います。骨折部位は開放骨折(皮膚から骨がでているなど)の場合は元に戻そうとしないでください。感染症の原因になります

8.  骨折部位の下や体との間に、できるだけやわらかいタオルやクッションを添えて、保持します。そのままよりも保持面積や部位が広がり、痛みが和らぎます。近くに酸素があり、本人が望めば、酸素吸入の用意も行います

9. できるだけ毛布などで体をやさしく保温します。救急隊到着まで一緒に付き添います

10. 救急隊の到着がしばらく望めない場合などでは、副木などで固定する必要がでてきます。その場合は、骨折部位の上下の関節よりも長めの副木を用意します。副木といっても、骨折部位が動かないように固定することが目的なので、必ずしも“木”である必要はありません

11. 副木になるものの例として、傘、ダンボール(繊維の方向に折って当てたり、丸めて患部を覆ったりする)、雑誌(そのまま丸めるようにして覆う)や新聞(たたんで丸めるようにして覆う)、などが上げられます。状況によっては挟むように、または片側だけで固定を行います

12. 固定部位は患部の上下関節のあたりと、その間を数箇所止めます。副木と手足等の凸凹のすき間があると痛みを伴ったりしっかりと固定できない場合があるので、タオルや布等ですき間をあてがってから副木を添え固定します。特に膝裏や足首のすき間には多めにあてがってください

13. 救 急隊到着まではできるだけ傷病者に触れて、一緒に付き添ってあげてください。救急隊に受傷機転を伝えましょう。心肺蘇生より遭遇頻度は多いと思います。患 部にクッションをあてて救急隊を待つだけの処置ですので、勇気を出して行ってください。くれぐれも自分の防護を忘れないように

以上 



2011年1月29日土曜日

平成23年1月27日視聴者数など

平成23年1月27日に放送させていただきました「日本版心肺蘇生法ガイドライン2010~ポイントと変更点について~」の視聴者数などは以下の通りです.

ユニーク視聴者数 158人
視聴時間 111時間6分

ご視聴ありがとうございました.

2010年12月31日金曜日

日本版心肺蘇生法ガイドライン2010~ポイントと変更点について~



来る2011年1月27日19時より

広島大学大学院医歯薬学総合研究科 谷川攻一教授による

「日本版心肺蘇生法ガイドライン2010~ポイントおよび変更点について」

をUSTREAMにて広島大学より中継いたします.

視聴URLは http://www.ustream.tv/channel/medical-net

参考資料はJRC日本蘇生協議会のHPよりDLしてください.
http://jrc.umin.ac.jp/

また,事前にご質問ご意見をお受けします.下記までご連絡ください.

twitter @qqcase
e-mail medicalnet2010@gmail.com

よろしくお願いします.