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2010年9月22日水曜日

2010/9/22 救急カンファレンス 第1席

施設入所中の66歳女性  
誤嚥性肺炎の疑いで紹介されましたが・・・ 
































 質疑応答

救急ケースカンファレンス
肺塞栓症
Q一度目の救命救急センターを退室するときの診断は?
A診断ついておらず、血液培養の結果待ち。呼吸状態が改善したため転棟した。
Q喘息がひどくなったのか
A喘息も疑い塩酸プロカテロール吸入したが、呼吸状態安定せず、気管支鏡でも気道の狭窄なく、喘息以外にもなにか他の疾患があるのではと疑っていた。
Q気管支鏡では上気道には問題はなかったのか。
A喉頭部にほっせき腫脹がある程度で狭窄は認めなかった。
Q胸部写真で左上肺野が黒く抜けているのでは。
Q挿管時、分時換気量、死腔換気率は?換気量は大きかったのか。
A呼吸数は25/mn程度で頻呼吸であったと思われるが、換気量は不明である。
Q呼吸苦の出現前に症状はなかったのか。
A入院された時は、飲水後にSpO2低下。それ以外の情報再入室したときには息がしにくいという訴えはあったが、その他の胸痛等は訴えていなかった。認知症もあり、本人の訴えにくい状態ではあった。
Q呼吸の状態は頭の問題も関係しているので、中枢神経症状はどうだったのか。
A頭部CTでは異常認めず、神経症状も正常であった。
Q最初に造影CTを撮らなかったのは腎機能低下があったからなのか。
A腎機能の問題はなかったが、肺塞栓症を疑いきれなかったため。最初はDダイマーの上昇は認めず、食事・飲水後呼吸状態が悪化していること、Wheezeを認めていたことから、誤嚥性肺炎、喘息のほうを考えていた。
Qメジャートランキライザーを飲まれている場合は肺塞栓症のリスクである。
Qなぜ肺塞栓症のときにWheezeを認めるのか。
Q血痰はあったか。
A血痰は認めなかった。
Q心エコーで所見はなかったのか。気管支喘息はあったのではないか。
A心エコーでは右室負荷等はなかった。
Qジュネーブスコアもあります。
Qショックに注目するべきなのか。
A実際にこの症例でも血圧の低下を認めていた。
Q自身もこのような症例には最初に造影CTをやるようにしたい。
 

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